2024年イトウの採卵

2024年5月13日にイトウの採卵に参加しました。
山の水族館(北の大地の水族館)に貸し出していた婚姻色のイトウも戻り、水族館職員と婚姻色のイトウも一緒に参加しました。
はじめに、朱鞠内湖淡水漁業協同組合の増殖用親魚池のイトウ35匹を捕獲するところから始まります。
大きい個体は一匹約10キロほどのイトウ、池から出すだけで大変な作業です。
大人5人で網をもち、イトウを追い込み、すくいあげます。

採卵時イトウが暴れないよう大人しくするための薬品を入れたプールに入れます。

大人しくなったイトウの体重、全長を測定、マイクロチップのタグの読み取りをし個体確認を行います。
タグが入っていないイトウには、注射器で筋肉にタグを挿入します。

メスは卵を、オスは精子を絞り出します。
作業は3~4人がかり。麻酔がかかっているとはいえ、力強いイトウの尾びれのビンタにやられます。(イトウ好きにはビンタされるのが幸せなんだそうです)
優しくイトウのお腹をさすりながら、絞り出していきます。

卵は黄色く、イクラよりも大きいです。

卵も重さを計測し、大体の数を確認します。

その後、卵に精子をかけて受精させたあと、死んだ卵を手作業で取り除き、水槽に入れて完了です。

(イソジンで消毒しています)

(白い卵が死んだ卵です)

発眼するのが楽しみです。